実技試験・絵画　勉強方法

保育士の実技試験は、学科試験の後に行われ、多くは音楽・絵画・言語の3教科の中から２つを選んで受験することになります。

保育士を目指す中で、絵画の実技は難しいと感じる方も多いかもしれませんが、試験の基準は、当人の絵の上手下手ではありません。あくまで子どもたちへの指導が、適切に行えるかという視点で見るものです。ですから、子どもたちが分かりやすく描きやすい、或は描いてみたいと思わせるような例を提示できれば良いわけです。

保育士の試験対策としての具体的な勉強方法は、分かりやすいシンプルな線で描くこと、また、はっきりした色使いを心がけることも重要です。それから、子どもの目線に立った対象のとらえ方を心がけることも大切でしょう。たとえば園での芋ほり大会のことを描く場合、子どもは芋の大きさに驚き、芋を画面いっぱいに描いて掘る人間は端にほんの小さく描くということも良くあります。実際の実技で画面いっぱいに芋を描けばよいというわけではありませんが、保育士として、子どもたちが何に興味を持ち、面白いと感じるだろうかという視点を常に持っていることは、試験の合格を目指す上でもとても大切なことです。

ほかの勉強方法として、子どもたちが普段接する定番絵本の絵を参考にするということも挙げられます。勿論プロの絵柄をそのまま真似しなさいというわけではありません。子どもたちが魅力を感じる絵とはどういうものかを知る具体的な手掛かりにするのです。たとえば「ちいさなうさこちゃん」（ミッフィー）を思い浮かべると、鮮やかな色、太くシンプルな分かりやすい線、顔が常に正面を向いていることなどは、大変参考になります。

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