理解と暗記　勉強方法

保育士資格を目指しての勉強方法のなかで、何でもかんでもむやみやたらと暗記しようとする人が少なくありません。

確かにそれは資格試験の合格を目指す勉強方法としては最もポピュラーであることに間違いはないのですが、とにかく与えられた情報を機械的に覚え込むだけではあまり勉強としての価値が高くありませんし、保育士になってから勉強した内容が生かされるのかどうかについても疑問です。試験勉強を進めるにあたってはまずその内容を「理解するべき内容」と、「暗記するべき内容」に分けて考えと便利でしょう。

「理解するべき内容」とは保育の基本原理に関連する学習内容で、将来保育士になった暁に実際の保育にあたって保育士として心得ておくべき行動原理などにあたります。

これはテキストに書いてあることをそのまま鵜呑みにするのではなく、むしろそれらを批判的に受け止めて、保育者としての自らの在り方を問う基準ともなるべき事柄です。ここでは一字一句覚えるということではなく、大意をつかみ、自らの言葉で解釈するということが求められます。一方で、保育に関わる法律や条令はむしろ機械的な記憶が求められる部分です。

法律の趣旨などは自分なりに解釈できればよいのですが、試験では法律をいかに正確に一字一句間違いなく記憶しているかが求められます。すべてを覚えなければならないというわけではありませんが、覚えるべきところは確実に覚えておく、というメリハリを利かせることによって、資格試験合格への途が必ず開けるものと思います。

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